2014/03/09
MacBook Air A1370
11inc MacBook Air です。水没修理のご依頼です。
MacBook Pro 等のApple製ラップトップはキーボード裏にある程度の防水シートが貼ってあり、
水没による全損を防ぐ場合が多かったのですが、MacBook Air はそのタイトな設計から排熱の
為にキーボードの隙間も利用される設計になってます。
そして水の逃げ場の少ない空間の無い内部。
内部の殆どをバッテリーが占領しています。
PCI用SSD
MacBook Air のロジックボードです。非常に小さく構成されており、耐久性も含めた総合性能が
容易に解ると思います。
水没事故は時間と初期処置が勝負となります。今回は水没後に電源を切り、3日程放置された
との事でしたが、Macはバッテリーが取り外せない事とダクトが少ないので水が抜けにくい事があり
ますので、一般的な処置ではうまくいきません。
内部にはまだ水が溜まっており、殆どの部品が濡れてました。
それでも希望を持って基盤洗浄した上で完全乾燥させ、各部の通電・電圧確認します。
しかしチップ故障で復帰できず・・・ロジック交換になります。
Airはロジック交換の場合、まだまだ金額が高価です。今回はご説明の上で修理断念となります。
経験ではMacBook系は水没事故の場合は高くつく事が多いです。
一体構造のパーツが多い為、パームレストを含んだキーボード電源周りは必ずと言ってよい程
壊れますし、バッテリーが分解しないと外せない為に、通電遮断ができないので被害が増えたり
もします。
お気をつけ下さい!