2014/02/03
ノートパソコンのメンテナンス
ノートパソコンのメンテナンスの内容ですが
内部に溜まった埃を除去し、内部冷却性能を回復させる事が主な目的です。
内部に熱がこもると、その熱により様々なトラブル、故障へと繋がります。
先日ご依頼頂いた内部清掃の例を挙げます。
HP ProBook 4411s
このパソコンは起動して30分程で強制終了してしまう症状です。
内部温度が高温になり過ぎてBIOSの保護回路が働きシャットダウンしています。
内部には入り込んだ埃が固形化して、至る所の隙間に詰まっています。
排熱不良の原因はCPUファンとヒートシンク周辺の埃の凝固です。
タバコのヤニも混ざり、埃に粘着性ができて張り付きやすくなります。
ファン周り、ヒートシンク、冷却用フィンを重点的に清掃し、ヤニや汚れを無水アルコール等で
綺麗にふき取ります。埃を取っただけでは、粘着性の汚れに又すぐに埃が張り付きますので、
ふき取る事が重要です。(自分で分解される方は電子機器の取り扱いをご理解された方のみ
行って下さい。少しの静電気でご臨終になってしまいます。)
詳細には色々と細かい個所も手を加えて、再発予防も行います。
そして外装も綺麗にして完了です。
稼働検証して数時間の動作確認で、強制終了は起こらなくなりました。
ご依頼頂く機種によっては、CPUグリスを熱伝導率の高い物に交換したり、冷却構造自体を
改良したりもできます。
こういった整備を2年位に一度行う事で、突然の故障リスクをかなり下げられますし、寿命が
全く変わってきますので、ぜひお考え下さい!