この度のトラブルは何かと言うと…コンピューターのトラブルと言うよりは設計の問題。
「電源ボタンが引っ込んで戻らない」というもの。
実はこの手のトラブルは最近多いのです。
何故かと言うと、今回のmouse computerもそうですが、OEM製品に関係します。
もしくはお値段が比較的お安い製品ですね。
mouseは昔から搭載スペックの割に値段が安いイメージがあります。
搭載されるCPUやHDDやRAMなど、どのメーカーも共通ですが、
ケースなどの外装や電源などはオリジナルで設計できます。
主にこの部分でコストカットして値段競争をしています。
ですから、そういった部分が非常に簡素に作られている事が多いのです。
素材もそうですね。非常に薄く柔らかく弱いプラスティックが使用されていたりします。
こういった事等から、今回のようなトラブルが生まれます。
ボタンを必要以上に押し込み過ぎると引っかかって戻ってこなくなるという、
ある意味ハードウェアトラブルでしょうか。
こんな時はパソコン修理とは無関係な技術を用いますし、
必要があればボタン部分ごと大改造になります。
安いパソコンには必ず理由があって、それを理解の上で対応した扱い方をしなければ
壊れてしまいます。しかしそこを理解した扱いをすれば十分なコストパフォーマンスを
発揮できるのではないでしょうか。
今回は分解してボタンを戻し、構造上改造がキビシイ設計でしたので、少しの材料を使い
引っかかりにくく加工してご返却致しました。
「ボタンの右寄りは押さず、左寄りを押すようにして下さい」といった感じのアドバイス
付です。そんな感じの内容のパソコンは多いですよ。
中国製メーカーの格安モデルとかOEMメーカー製でしょうか。
これです。