2013/10/30

PS3の修理



PS3の初期型に関してのお問い合わせを多数頂いているのですが、

やはり多くが「YLOD」(イエローランプオブデッド)での故障修理に関してです。


このYLODの原因の殆どがグラフィックチップの通電不良です。

PS3初期型は排熱・冷却のバランスを崩しやすく、負荷の大きなゲームやブルーレイ再生に

耐えられずにチップの温度が高熱になり、半田割れなどで通電不良を起こしてしまいます。


そしてこのチップはBGAという方法で基板直付けで実装されており、

チップを外して再実装するのは非常にコストがかかりますので、修理料金的に現実的では

ありません。


当店ではリフロー修理という方法で、基板修理を行います。

しかし、この方法では再発する可能性があります。もともとYLODになりやすい基板ですので、

交換しても、再実装しても、結局なるかもしれませんが、リフロー修理した基板の方が再発の

確率は高いと思います。ですから修理して起動できなかったPS3が起動できるようになっても、

今まで通りの使用方法では又再発してしまうでしょう。

個体により、かなり差がありますので、物によっては修理後に何年も普通に使える状態の個体も

あります。反面、起動はできても重いゲームROMを起動したとたんYLODになる場合もあります。


このように修理後の安定度が計れないので、現在ゲーム機としての修理は行ってません。

(修理は可能ですが、料金的に買換えられる金額とバランスがとれない為です)

ですから当店ではPS3のYLOD修理はリフロー修理に限っており、データなどのバックアップや

サルベージを目的とした起動復帰状態への修理とさせて頂いてます。


YLODとは別に、ブルーレイドライブ修理は行っています。

今後、PS4も発売されますし、PS3初期型に関する修理もそろそろ終了するかもしれません。


どうぞ宜しくお願い致します!

*現在ゲーム機修理サービスは終了致しました*