2014/01/31

チップセットやGPUのはんだクラック



チップセットやGPUチップの半田が割れて通電・通信不良を起こす故障とは、主に高熱に

よって引き起こされます。埃による排熱・冷却不良や、部品構成・配置設計不良などの原因

により特にノートパソコンで起こります。

これはパソコンとしては致命的な故障の部類です。


症状としては「電源を入れてもランプは点くが画面に表示が無い」 「画面表示が乱れている」

などです。


ご家庭でのパソコン使用では埃が内部に溜まりやすいので、環境によりますが数年の使用で

かなりの埃が詰まってしまいます。パソコンが最初より熱く感じてきたら内部の清掃が必要です。

1年~2年に一度程度の内部清掃を行いましょう。当店でもご依頼頂けます。


しかし重大なのは埃など関係なくこの故障を起こしてしまう機種が存在します

これは元々のパソコンの設計に問題があり、最初から排熱・冷却性能が悪く、購入後~2年以内位

に何度もこの故障を起こしてしまう機種が意外に多く販売されています。

その多くがCPUとGPUの配置が近すぎたり、冷却用ヒートシンクの冷却構造が悪かったりと、高熱

になり過ぎて半田割れを起こしてしまいます。


こういった機種を一般ユーザーが判別するのは非常に困難です。

しかしメーカーさんは現在でもこういった機種に関しても通常のサポートしか行いません。

ですから購入したユーザーさんは、諦めるか、非常に早い買換えを必要とされてしまいます。

高価なパソコンを長く使用したいと考えて購入されても、こういった機種を購入してしまうと失敗

になります。


メーカーさんで修理見積りをお願いしても高額で買換えれる程になりますし、当店のような修理店

では安価で修理できますが、元々の構造に問題があるために、ただ修理しても又再発するリスク

は残ります。


当店ではリスクをご承知頂いた上で、出来る限りの冷却構造改善をして、冷却性能(熱伝導率)の

高いグリスなどを使用した修理を行います。(冷却のためのノートPCクーラー使用をお勧めします)

これで修理後に長く使用できる確率は上がります。

(機種によっては、修理をお勧めできない程の欠陥機種もございます)


こういった情報は修理業界では当たり前ですが、公の場ですので機種名は伏せます。

ノートパソコンは非常に高度な設計で作られていますので、構成バランスが一番大事ですね。

デスクトップ並のグラフィック性能はまだ無理です。

グラフィック性能の高さを謳っている機種は性能の良いGPUを搭載してます。性能の良いGPUは

だいたい非常に高熱を出します・・・。


あと、それを判って使用されてるユーザーさんもいっぱいいらっしゃいます!

お仕事などでは高画質ノートPCが便利で必要な場合も多くありますから、故障が早い事を把握

して使用されていますし、特に夏場の冷却に気を付けて使用しています。


個々にメリットとデメリットを考えて選択しましょう!