初代の MacBookPro A1150 の修理です。
この世代の MacBookPro は PowerBook G4 世代と同じく、熱によるトラブルを起こしやすい機種
です。MacBookの構造上、吸い込んだ埃を排出し難くて内部に蓄積されていき冷却の妨げとなっ
ていきます。使用環境などで個体差がありますが3~4年位でトラブルを起こしやすくなります。
今回は熱による内部基板上のGPUチップが半田割れにより通信不良を起こしていました。
これもよくある故障の代表です。
ダクト部分にこういった埃の塊が多くあり、内部冷却用ファンとの間を塞いでしまいます。
茶色く見えるのはタバコのヤニ汚れで、埃とヤニが混ざると埃が固形化しやすくなってパソコン
の窒息する原因となります。
作業は通電不良を起こしているチップの半田リフロー修理と内部清掃により冷却・排熱性能を
改善します。
起動できるようになりましたが、起動が非常に遅く感じます。
アクセス権が少し崩れていましたので、アクセス権の修復をして完了です。
検証も行いましたが再発のリスクはございますので、ノートパソコンクーラーなどの製品を使用し
てなるべく温度上昇に気を付けると良いと思います。